衣料切符(昭和17年) 戦時下のくらし
2007年 12月 12日
左の画像の茶色(甲)が祖父の衣料切符、水色(乙)が父の衣料切符です。
乙は市制がしかれた都市の住民、甲はそれ以外の住民に支給されました。
父は当時、広島市の中学の寄宿舎にいましたから乙でした。
甲と乙の相違点としては、総点数が甲が八十点であるのに対し、乙が百点であるところぐらいでしょうか。
説明事項の左側についているのが点数小切符、右側についているのが制限小切符です。
衣料品を買うときは、衣料切符を持参し、買った商品の点数だけの小切符を切り取ってもらわなければなりませんでした。したがって、お金があっても点数がなくなれば、買うことができなくなってしまいます。
また、ネル・晒・靴下・足袋・タオル・手拭等は点数小切符プラス制限小切符が必要でした。
昨日、戦時中結婚した伯母から衣料切符にまつわる話を聞き、当時の人々のご苦労に思いを致しました。
by sakuraotosyo
| 2007-12-12 19:06
| 戦時下のくらし